本日ご紹介する内容は、とある個人様から、、、
【ご依頼内容】 リカバリディスクからリカバリしても、途中で失敗し、リカバリ作業を完了できないそうです。
リカバリディスクは、購入時付属のリカバリディスクなのに、リカバリ途中から何も表示されなくなったり、カーソルだけがいつまでも点滅したままになったり、Windowsが再起動を繰り返すといった症状になり、お手上げになったそうです。
【お仕事内容】 機種は、
HP Pavilion Desktop Pro です。
まずはHDD(ハードディスク)検査! 予想通り、
delays detected が発生しています。
これが発生しているセクタは、遅延読み取り、いわゆるプチフリーズが発生するんですよね。

ただ、これだけが原因では無い気がしますが、一応、テスト用HDD:1.0TBでリカバリをかけてみます。
ですが、リカバリディスクからリカバリしてみたものの、正常終了せず、Windowsが再起動を繰り返します。
原因はWindows7のサービスパック未適用!⇒AFT非対応 ふと気になって、リカバリディスクを見てみると、Windows7のサービスパック無しでした。
最初に見とけばよかったと後悔( ;∀;)しつつ、別のテスト用HDDでリカバリをかけてみたところ、
問題無くリカバリが完了しました。
AFTってなんぞや!?AFTとは、
アドバンスド・フォーマット・テクノロジー(Advanced Format Technology)の略です。
2011年以降から登場した新しい規格のHDDで、HDDの物理セクタのサイズを大きくすることで、HDDのプラッタ容量を増やし、エラー訂正の精度を高めることができるようになり、現在では、みんなこのHDDです。
ただ、
WindowsVistaやwindows7のサービスパック無しは、この規格に残念ながら対応していませんつまり、最近の1.0TBのHDDに、このリカバリディスクじゃダメということです。
どうすればいいの!?いくつかやり方はありますが、簡単な方法は、AFT非対応のHDDにリカバリをかけて、Windowsのサービスパックを当てた後、本来のHDDにクローンコピーします。
必要なら、クローンコピーする前に、
インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーなんかをインストールしておきます。
ここに書いたやり方だと不十分な場合や、上手くいかない場合もありますが、違うパターンはまたいつか気が向いたら書きます。
最終的に、
・最初のパーティションの開始オフセット: 1048576バイト ・その他のパーティションの開始オフセット: 4096バイトの整数倍になっていれば問題ありません。(非AFTの場合、512バイトです)
リカバリ完了!リカバリが無事に完了したので、Windowsアップデートを最新分まで充てて、無事にご返却となりました。
なお、最初に書いていませんでしたが、TVが見れなくなった不具合も見てほしいとご要望があったのですが、これは、たんにB-CASカードの故障だったので、無事に見れるようになりました。
最後にたかがリカバリ!、されどリカバリ?、、、リカバリが上手く出来ない、やりたいけど時間がない、そんな場合は、ぜひご相談下さい。
なお、出張訪問の場合、Windowsアップデートは、作業時間の関係上、お客様に行なって頂く場合もございます。
弊社では出張訪問の場合、作業時間に応じて料金が発生しますので、できるだけお客様のご負担を減らすためです。
私は頼んで頂いた方が良いのですが、、、(;'∀')
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システム葵では、個人様向けでも企業様向けでも、パソコン修理から、パソコン設定、パソコンの使い方、LAN環境構築、ソフトウェア開発まで、様々な実績がありますので、困ったことがあれば、お気軽にご相談下さい。
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