第38回: 本店-支店間でVPN「Virtual Private Network」接続

本日ご紹介する内容は、とある企業様から、、、

【ご依頼内容】

 お店のパソコンが、インターネットに繋がらなくなってしまった為、大至急対応して欲しい。


【お仕事内容】

 結論から言うと、ルータの故障でした。
 ただ、最初は、VPNで本店と支店と繋がっているとは聞いていなかったため、作業を進めていくうちに、絡まった紐が、、、
 

インターネットに繋がらない!

 2012_01_12.png


 まずは、お客様の店舗に向かい、インターネットに繋がらない状態を確認します。

 次に、問題箇所の切り分けをします。
 ネットワークトラブルは、目に見えないため、問題箇所の切り分けに時間が掛かりますが、
 順番にやらないと、どツボにはまります。

 ケース1:回線自体に問題がある
      ⇒ 回線が途中で切断、断線などしている場合

 ケース2:プロバイダとの契約に問題がある
      ⇒ 料金支払いを忘れていて、回線が止められている、もしくは、解約していた。
        まさかと思いますが、意外とあるんです。今年だけで数件、、、(^_^;)

 ケース3:モデムやルータが故障している
      ⇒ 回線は来ていても、これらの機械が壊れている場合は、どうしようもありません。
        速やかに部品の交換が必要です。

 ケース4:ルータの設定が正しくない。もしくは動作不安定
      ⇒ 多くの場合、ルータの再起動で直ったりします。

 ケース5:PC側の問題(ハードウェア)
      ⇒ LANのジャックや無線子機が故障している場合

 ケース6:PC側の問題(ソフトウェア)
      ⇒ 接続情報が間違っている、変更されている、ドライバソフトが壊れている場合
        特に、ノートパソコンなどで、接続先を複数切替えて使っている場合にあります。

 その他にも、細かいことを上げれば、まだまだありますが、大切なのは、問題箇所が何処にあるのかを切り分ける事です。
 今回の場合、ケース1とケース2は、回線事業者が弊社より先に来て、確認していたのでクリア済です。
 また、LAN内のPC/Server間は、問題無く接続できるので、ケース5とケース6も考えにくいです。
 とすれば、残るはルータが怪しいと当りを付けながら、いくつか確認します。

  ・ipconfigで設定内容の確認 ⇒ ルータからきちんとDHCPで割り当てられています。セグメントも正しいです。
  ・pingの疎通確認 ⇒ ルータ、およびLAN内部の他PC/ServerとはOK!ただし、外部とはNG!
  ・モデムの再起動 ⇒ 効果なし
  ・ルータの再起動 ⇒ 効果なし
  ・パソコンの再起動 ⇒ 効果なし


問題はルータでした!

 持参した代替機に交換して確認したところ、ビンゴ!でした。
 きちんとインターネットに接続され、内部LANで、業務用システムもきちんと動作しました。
 、、、細かく言えば、同じ店舗内でも一部繋がったり繋がらなかったり、1台だけ明らかに、設定がおかしいなど有ったのですが、その辺は割愛します。


本店-支店間の接続に問題あり!

 夕方にお伺いし、何とか就業時間中に終わり、ホッとしたのもつかの間、
 帰り際に、「○○店が繋がらないって!」と、電話の声が聞こえました。
 「えっ!?○○店!?何それ!?

 よくよく聞けば、弊社がお伺いしたのは埼玉県にある本店、実は東京に支店があり、業務用システムが本店のServerを突っついているそうです、、、聞いてなかった(-_-;)
 

VPNルータ導入

 後日になりますが、本店と支店をVPNで繋いでいるという事で、新たにVPNルータを購入しました。

2013-07-30-03.gif


 購入したVPNルータは、「YAMAHA NVR500」というVPNルータです。
 設定はGUIで出来るし、2拠点間なのでこれで十分です。
 URL:http://jp.yamaha.com/products/network/routers/nvr500/

 併せて、支店のルータも購入し直し、設定を行いました。
 (こちらも老朽化しており、何時壊れるかわからない状態でしたので)
 詳細な設定内容は、企業秘密なので割愛します。("割愛"好きな僕、、、(^_^;))


本店⇔支店が無事に開通!

 VPNルータの導入/設定を行う事で、無事に本店と支店がネットワークで繋がり、
 業務システムも無事に繋がりました。
 今回の件を、ざっくりとしたポンチ絵にすると、こんな感じです。

 2013-07-30-02.jpg


余談ですが

 VPNルータを購入するまでの数日間、支店で業務システムが起動しないと、企業内データが見れないので何とかして欲しい!という訳で、暫定処置ですが、支店からリモート接続で、本店内のPCを操作してもらう事にしました。
 これで、データの閲覧/入力は何とかできました。問題はプリントアウトできない、、、
 XPSファイルに出力して、メールで支店に送って印刷、と言う手もあるのですが、
 枚数や手間を考えると、今回の場合は不可でした。


VPNって何!?

 LANLocal Area Network」は、一つのコンピュータ・ネットワーク網の事を指します。
 今では、どこのご家庭内でもよく使われている技術なので、一度や二度は聞いたことがあると思います。
 ご家庭内や企業内で、どのパソコンからでもインターネットが出来たり、一つのパソコンから、別のパソコンの共有フォルダを読書きしたり、リモートで繋いだり、一つのプリンタを共有できるのは、LANというネットワークで繋がっているためです。

 ただし、このLANは、ある一つの敷地内でのみ有効です。
 遠く離れた拠点間、例えば、自宅と会社、東京にある本店と北海道にある支店、、、など、物理的に離れた拠点間では、一つのLANで繋げることは出来ません

 そこで、このLANというネットワーク網同士を、インターネット回線や専用線で繋げます。これを、
 WANWide Area Network」と言います。
  このWANを実現するために、様々な方法がありますが、専用線を引くのは現実的に難しいので、
 普通は、インターネット網を利用し、LAN同士を繋げます。
 ただし、インターネット網は、世界中の人に見られる可能性があるため、通信内容を暗号化して、
 仮想的な専用線として、WANを構築して繋ぎます。これに使われる技術が、
 VPNVirtual Private Network
 になります。
 
 こうする事で、離れた拠点間で、ファイルやデータのやり取りが行なえる様になるので、利便性がはるかに向上します。また、移動に伴う交通費や通信費と言った経費を削減できるので、費用削減に貢献することが出来るようになります。
 ただし、情報漏えいの危険性や、VPN構築に掛かる初期費用/ランニングコストといったデメリットもありますので、利用方法に注意していくことが、一番肝心かなと思います。



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Author:ITLife
システム葵新井聡太です。
東京都東村山市に生まれ、ここで育ち、ここで結婚し、システムエンジニア一筋で十数年やってきました。
ここでは主に、パソコンを中心にITに関わることを備忘録として残していきたいと思います。
少しでも来ていただいた方のお役に立てたら幸いです。
m(_ _)m

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ここで紹介している内容は一例です。すべては、自己責任でお願いします。

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